部下は上司を選べません。理想的で相性のいい上司だったら何も悩みはありませんが「ちょっとこの人苦手だな」と思う人と仕事をしなければならない場合はつきあい方にもコツがあります。
いくらいい企業で働いていても直属の上司が苦手だと会社生活も楽しくなくなってしまいます。
会社生活を少しでも楽しく過ごすには上司との良好な関係を築くのが必須となります。
逆に私は若い頃、とても健全とは言えないどちらかといえばブラック的な会社で働いていましたが、逆に上司や先輩と旅行な関係を築けた事で会社生活自体は平穏に過ごす事が出来ました。
修復不可能なほどこじれた上司との関係性を築くのは難しいかもしれません。
しかし少なくともこれから新しい上司を迎える人や、上司との関係をうまく取合いたいと思っている方は私の実践した 「苦手な上司とのつきあい方」 を参考に何かのヒントになれば幸いです。
旅行や遠出した時にはお土産を

私は仕事があまり休めなかったので旅行へ行くのはあまり無かったのですが、それでも旅行へ行った時は上司にお土産を購入していました。
若い時ってお金無いから旅費だけで精一杯なところがあってお土産は家族や友人くらいに抑えたいのが本音でしたがここはもう一歩頑張って上司にお土産を買うと喜ばれます。
ちなみに私は晩酌好きな上司の為に旅行先現地から産地直送のものをクール宅急便を送ったりしていました。
現地から送ると会社にわざわざお土産を持って行って渡す手間も省けるし、日持ちするようなありきたりなお菓子などとは差別化が図れるので上司からもよく喜ばれましたよ。
やはり旅行先の現地から送ると受け取る側も特別感が沸くようで休日明けの出社日にはいつも笑顔で御礼を言われていましたね。
それに上司の自宅に贈る事で、上司の奥さんやお子さんの自分に対しての印象も良くなるものです。
これを続けることによって「あ、また〇〇君からなのね」と上司の奥さんに言われるようになったら大したものです。
上司の家庭で自分の名前の株を上げると上司との関係性も良くなります。
年賀状は毎年送る
自分が苦手だと思う上司は、その上司にとっても自分の事を苦だと感じているでしょう。
人の気持ちというものは自分が想像している以上に相手に伝わってしまうものです。
私が20代の頃は上司はもちろん、会社でお世話になっているなって思っている目上の人や先輩には必ず年賀状は送っていました。
嫌いだから送らない、苦手だから送らないという考えもありますが会社にいる以上は最低限の年始の挨拶だと思っていたからです。
それも元旦に間に合うように送っていましたね。
上司と部下の関係って一年を通して色々な事が起こってお互いに嫌な雰囲気もあったりします。
しかし年度の初めには部下から「旧年中はお世話になりました。本年もお願いします」と年賀状が来たら気持ちのいいもですよね。
もちろん自分が送っても人によっては年賀状が返ってこない人もいましたがそんなのは普通だと思って気にせず毎年送っていました。
少なくとも直属の上司からは毎年年賀状が来るようになってましたからね。
それに年末年始の長期休暇中の間に書面で年度のご挨拶なんて風習は素敵じゃないですか。
今ではSNSで挨拶を済ませる人が多くなりましたが、私はSNS以外に未だに書面で年賀状を送り続ける方もいるくらいです。
飲みに誘われた時の断り方

サラリーマンの永遠のテーマである「上司のつきあい」です。
これには私も苦労しました。
食事代を出してくれるのはありがたいのですが、何が嫌なのかっていうと帰りが遅くなる事が一番嫌なんですよね。
それに仕事以外の時間帯まで上司と一緒に居たくないし、気も使いたくない。
これが世の中のサラリーマンの「 上司と一緒に飲みに行くのが嫌な理由 」の上位に入るのではないでしょうか。
仕事が終わればその瞬間から解放されたいし、仮に予定が無くても上司と飲みに行くなんて仕事の延長線上にいるみたいでとにかく行きたくないものでした。
しかし上司とも上手くつきあわなければ上司に嫌われる、嫌われると自分への風当たりや居心地が悪くなるような環境にいたのであからさまに断る事が出来ない人が少なくないですよね。
そういった方は使えるかどうか分かりませんが私が実際に使っていた断り方を書いておきますので参考になるようだったら実践してみてください。
先に予定を聞いてから断る方法
日程が決まっていれば結構逃げられる断り方です。
上司「今度〇〇君と飲みに行くんだけど勉強になるから君も一緒行ってみようか?」
部下「あー〇〇さんですか?いいですね~ちなみにいつ行かれるのですか?」
上司「それが今週の金曜日に予定しているんだ。」
部下「えー!今週の金曜日だけはすみません、仕事が終わった後に〇〇の予定が入っているので無理です。」
といった感じで断っていました。
この断り方のポイントは、上司に飲み会がいつなのか先に聞けるかどうかです。
逆に自分の予定を聞かれたらアウトでしたけどね(笑)
あと、仕事が終わった後に入っている自分の架空の予定を出来るだけ具体的に説明出来ると嘘っぽくならないです。
余談ですが「友達と飲みに行く予定がある」なんて言うと、上司によっては「どっちが大事なんだ?」って嫌味を言われる事もあるので家庭系の事情を何か考えておくといいでしょう。
唐突に誘われた時の断り方
これは上司から唐突に「今日行くか!」と誘われた時に私がよく使っていた断り方です。
実はこの断り方は、あわよくば行かなくても済みますが最悪一緒に飲みに行く羽目になっても早く帰れる事が多かった方法です。
上司「今日でやっとこの仕事終わったな、君もよく頑張ってくれて助かったよ!よし今日は労いの意味も込めてこのあと行こうか?」
部下「ありがとうございます!今日ですか?今日は妻が出払っているので子どもの面倒みる事になっているんですよね・・・」
この断り方はそう何度も使えませんが唐突に言われた時に年に何回かはうまく使っていましたよ。
忘れてはならない断る時の心得
上司が良かれと思って誘っているのにいかにも嫌そうな感じで断ったり考えたりするのはよくないです。
基本的には上司からのお誘いに対してはまず感謝の気持ちを表し、その上で上司にとって「仕方の無い理由」を付けてうまく断る事がポイント。
きちんとした理由があればそこまでしつこく誘われることはないでしょう。
それよりも誘っていただいたこと自体への感謝の気持ちと断ることへの申し訳ない気持ちは嘘でもいいから伝えましょう。
例えどんなに苦手な上司であっても自分の感情をむき出しにするのは社会人としてどうかと思うし何よりもそんなことをしたら会社での上司の風当たりがきつくなったり冷遇されたりしかねません。
上手な嘘をついて笑顔で断れるような大人になってください。
上司の陰口は絶対言わない
自分が苦手だと思っている上司って、会社内でだいたいの人によく思われていないケースが多いですよね。
そんなんだから会社内では日常的に陰口やその人の話題で盛り上がる事が度々あります。
自分もその話を聞いて「分かる分かる」とついつい会話に入っていきたくなってしまうものですが私はそのような話をみんながしている時でも一切会話には入りませんでした。
上司とうまくつきあおうとするならば陰口や誤解を招くような会話に参加するのは厳禁です。
仮に自分は悪口を言ってなくてもです。
人が言っている事って人から人に伝わる度に湾曲してしまって、最後に本人の耳に届く頃にはとんでもないような内容になっている事がよくあるからです。
陰口というのは何かしらのかたちで最後には必ず本人の耳に届いてしまうと思っていた方が賢明です。
それに一緒になって悪口を言ってた同僚がいつ自分を裏切るかなんて分かりません。
上司にどうしても納得がいかない事があるのなら陰口ではなく、本人に直接話す事で逆に信頼度が上がる事だってあるのです。
本気の悩み相談はしない
上司に対して仕事の相談や軽いプライベートな相談はいいと思いますが、本気で悩んでいるような事を相談しない事です。
何が言いたいかっていうと上司に「仮り」はつくらない方がいいということです。
本気の悩み相談をして仮にその上司が解決したとしましょう。
その後の上司と部下の関係は「絶対」になります。
苦手な上司にマジな悩みを相談する方はいないと思いますが、人間誰もが精神的に追い込まれると藁(わら)にもすがる思いで誰でも構わず相談してしまいがちになってしまいます。
お金、恋愛、家庭など本気で悩むような事があっても上司には相談しない。
まあ簡単に言うと、上司にあまりどっぷり浸かってしまうと後々面倒な事になりかねないので気を付けましょうということです。
いかがでしたでしょうか、今思い返すと若い時に働いていた会社自体はブラックだったと思いますが直属の上司にはそんなに苦労した覚えはあまりないんです。
上司の事を嫌って態度や顔に出す事は簡単ですがそれをした事によって自分へのメリットは何もありません。
ならばどうしたらこの上司と極力ストレスフリーでつきあう事が出来るのかって頭を使った方がいいんじゃないかなって思います。
上司に媚びるワケではなく、手のひらで転がされているように見せかけて自分が上司をうまく手のひらで転がすようなイメージでつきあうといいでしょう。
お読みいただきまして、ありがとうございました。