デジカメブームで再燃!キャノンのフラッグシップモデル「パワーショット S」の歴史モデルを振り返りながらS110をレビューします。

カメラ、写真

2011年に発売されたキャノンの「PowerShot S110」。当時定価49,980円と安くはないので、欲しくても買えませんでしたが時を超えて中古で手に入れましたのでレビューしたいと思います。

例えて言うなら車です。新車では買えなかった車も、数年後に中古車市場で程度のいいものを見つけたら欲しくなりませんか?

私のカメラに対しての考えも同じです。発売当時は高くて買えなかったデジカメを中古市場で見つけると欲しくなってしまいます。

カメラに詳しくないけどカメラが好きなんです。しかも一眼レフやミラーレスではなく、コンデジが好きなんです。

もっと言うと、コンデジの中でも普通のコンデジはなく、フラッグシップモデルである高級コンデジがいいですね。

この「高級コンデジ愛」の話を語りだすと止まらなくなってしまいますので、本題に戻ります。

Cannon パワーショットSの歴代モデル

私が今回購入したパワーショットS110とは、カメラの一流メーカー「キャノン」の高級コンデジシリーズのカメラで、パワーショットS100の後継機となります。

このパワーショットSのシリーズはデザイン性・機能性など、とても良く出来ており、個人的にも大好きなフラッグシップモデルシリーズで、過去にはほかにS90やS95を持っていた時期もあります。

もちろん、S90の前の機種もたくさんあります。少し簡単にご紹介したいと思います。

まず一番古いのは1999年のS10です。このモデルはさすがにデザイン的にも機能的にも今、中古で探すのは困難ですし、見つけたとしても使うのは厳しいと思います。

出典:キヤノンカメラミュージアム

ちなみにS10の後継機であるS20も同じようなデザインでした。しかし2001年に発売されたS30になるとデザインが一新、フルモデルチェンジされます。

程よい厚みと丸みでしっかりとしたホールド感、レンズカバーをスライドするとレンズが自動的に出てくる近未来的な仕掛けはコンデジ好きな私を魅了してくれました。

このデザインは今、見ても好きな人は好きなフォルムですし、平成レトロ感の漂うフォルムです。このフォルムはS30以降、S40、S45、S50、S60、S70までマイナーチェンジが続き、基本的なフォルムは変わらず長く愛されました。

出典:キヤノンカメラミュージアム

ちなみに私はこのパワーショットSシリーズのS45を持っていましたが普通に映りがいいですよ。撮影した写真をA4サイズで印刷してもとても綺麗ですし、発色がいいです。

今、この時代にS45を使っている人が居たらかなり渋いですね!そういった意味では中古で探すのもおすすめです。

出典:キヤノンカメラミュージアム

「 PowerShot S45 」をコピペして中古を探してみる

長く続いたこのフォルムは2004年に発売されたS70に一新されフルモデルチェンジされました。

スライド式レンズカバーは以前のモデルのものを引き継ぎましたが、フォルムがシュっとなり、少し大人っぽくなりました。

今、オールドデジカメが流行していて、一昔前のコンデジが流行っているようですが、もし私がオールドコンデジをおすすめするならこの「Powershot S70」ですね。

見た目、フォルム、映り、良しです。特にこのどこか懐かしいフォルムが程よいオールド感を醸し出しています。

出典:キャノンカメラミュージアム

パワーショットS70は、ガリ傷が少なく、程度のいいものがあれば個人的には「買い」です。ただ、発売から20年以上経過しているので、なかなか市場に出てきません。

「 PowerShot S70 」をコピペして中古を探してみる

そして翌年2005年に発売されたS70の後継機であるS80。前機よりもさらにスリムになりました。

発売当時は真新しさを感じて魅力もありましたが、今、こうやって見るとフォルムがレトロ感もあまり感じられず中途半端なデザインに感じてしまいます。

Cannon カメラミュージアムより引用

そしてパワーショットSシリーズはS90から更にフォルムを一新してフルモデルチェンジをします。

この頃は、コンデジ最盛期で各メーカーがしのぎを削って新機種を出し合っていました。

出典:キャノンカメラミュージアム

S90とS95の見た目は、ぱっと見では分からないほど、ほとんどその外観に変わりはありません。

この二つのカメラも「オールドコンデジ」として持ち歩くにはかなりいいカメラです。フォルムやデザインからして女性の方も、しっくりとくるデザインです。

ちなみにSシリーズはS90以降、S95・S100・S110・S120と続きますが、S120を最期にパワーショットSシリーズは終了しました。

そして私が今回、購入したカメラが2012年に発売されたS110です。Sシリーズの中では一番好きですし、カメラとしての映りも未だに量産現行コンデジよりも映りがいいです。

出典:キャノンカメラミュージアム

S110は、パワーショットSシリーズの中では新しめのモデルですがそれでも発売から10年以上が経過しているので、最近は中古市場でも見かけなくなってきました。

逆に、中古市場に出てきたら個人的には絶対に「買い」ですね。フリマサイトで探してもいいのですがカメラ専門店の中古カメラの方が信用はあります。

「 PowerShot S110 」をコピペして中古を探してみる

最近のスマホのカメラ機能もすごいと思いますが、やはり写真ではなく、撮影した「絵」として見る場合、スマホで撮影された写真よりも雰囲気があるし、味があります

ということで、速足で説明しましたがキャノンのフラッグスップモデルである「Power shot S」シリーズの概要と歴史をご紹介しました。

ではいよいよ、S110についてレビューしたいと思います。

昔憧れていたパワーショットS110を購入

てなわけで、程度の良さそうなキヤノンのパワーショットS110を購入しました。

本当はカメラのキタムラのオンラインショップでずっと探していたのですが、某フリマサイトで「いいね」しておいたS110を我慢できなくなり、結局フリマサイトで購入してしまいました。

カメラのキタムラはカメラ専門のプロが状態を確認して販売しているので安心ですが、フリマサイトは「美品です」とか「数回しか使っていません」とか言っていても実際のところはわかりません。

落下や水没してもしばらくは正常に動くのでその間にフリマで売ってしまえ!って人もたくさん居るので、出来ればフリマサイトでは買いたくなかったのですがつい購入してしまいました・・・

言っていることと、やっていることが違くて大変申し訳ないのですが、どうしても早く欲しかったもので。

パワーショットS110が手元に届く

こちらが某フリマサイトで購入した「Power shot S110」です。

あれ?覚悟していたはずの小傷がほとんどなく、外観は本当に美品ですね。これは堂々と「美品」と書いていいレベルです。

電源のオン/オフもズームもスムーズだし、変な異音もしない。フラッシュも正常だし、液晶画面のドット抜けもない。撮影した写真も問題ない。これはもしかしたら「当たり」の中古カメラかもしれません。

フリマサイトでカメラを購入したので、もうこれ以上細かく調べるのはやめておきます。「知らぬが仏」という言葉があるように。中古ですから。

というか、さすがにS110も発売から10年以上経過しているので今、新品が市場に出回っている可能性はほぼありません。

\ パワーショットS110を探す /

では少しS110についてご紹介させていただきたいと思います。

Power shot S110を多角的な視点で観察

このS110は2012年10月発売のカメラです。しかしその外観やデザインは全く古さを感じさせません

コンパクトさが売りですが、この収まりの良い形状と少し全体的に角張ったデザインが何とも格好良いです。

後継機種にあたるS120はS110よりも少し丸みを帯びたフォルムになってしまうのですが、個人的にはこのS110の程よく角ばったフォルムの方が好みですね。

上から見たS110です。マットな質感のブラックボディーに「Cannon」の文字が映えて格好いいです。

Power shot S110

デジカメってカメラである前に「物」なんですよね。所有する物である以上はデザインや見た目の格好良さは大事です。

私はカメラをバイクとかデニムのような感覚で所有したいと思っています。なので、まずは見た目の格好良さを最優先します。

S110の液晶モニターは3インチで46.1万ドット。撮影した写真を見るには必要にして十分な液晶モニターで普通に綺麗です。

しかもタッチパネル搭載ですよ。現代ではタッチパネルの液晶が当たり前の時代になりましたが、当時はコンデジの液晶画面がタッチパネルということはかなり嬉しいスペックでした。

このタッチパネルは私がメインで使っている初代RX100には無いスペックなので余計に嬉しい。

あ、それにS110のカメラ自体にWi-Fi機能もついています。なので撮影した写真はスマホにすぐに送ることができます。

電源を入れてレンズを出すとこんな感じです。

Power shot S110

さすがにRX100のような大きいレンズが飛び出してくる訳ではありませんがこれはこれで好きです。

レンズの明るさを表すS110のF値は2~です。RX100のF値1.8よりは劣るもののF値2のレンズといったら明るい方で申し分ありません。

Power shot S110

嬉しさのあまり色々な角度からS110を撮影してしまいます。もう一枚S110の写真を貼りますので、お付き合いください。

Power shot S110

一見、真っ黒で面白味のないコンデジと思いきや、マットな質感、考え抜かれたデザインやフォルム、そして現代でも見劣りしない十分なスペック。

どこか平成レトロな雰囲気を持ち合わせますが、まだまだ現行モデルやスマホには負けない実力も兼ね備えている。そんな高級コンデジです。

S110で撮影した写真

決して最新式のカメラではないですがそれでもオート撮影だけで綺麗な写真が撮れます。

私はカメラの撮影に関しては素人ですがRX100で撮影した写真とパワーショットS110で撮影した写真、区別がつかない時もあります。

もちろんこのカメラで子どもや人物を撮影しますが写りはとても良いですよ。

今回ブログにUPさせていただく写真は風景で申し訳ありませんが、素人のオート撮影でもこんな感じの写真が撮れますのでご参考にどうぞ。

Power shot S110で撮影した写真
Power shot S110で撮影した写真
Power shot S110で撮影した写真

掲載する前にかなりリサイズしていますが、それでも綺麗な画質は伝わるかと思います。

RX100とS110でメモリーカードをよく入れ替えるのでPC画面で撮影画像を見た時に画質だけでどちらのカメラで撮影したか判断出来ない時がしばしばあります。

天候条件によってはRX100よりも綺麗な写真が撮れます。

パワーショットS110を使用した感想

カメラ素人なりにS110の感想ですが、やはり天気がいい日に撮影すると発色も鮮やかで簡単に綺麗な写真が撮れますね。

中古で購入したっていうのもあると思いますがRX100よりも小さいのであまり気を使わずどこにでも持ち出してしまいます。

サブで買ったはずなのにメインカメラよりも持ち歩く機会が増えました。

オールドコンデジって何年前までのカメラを指すのかは分かりませんが、S110なんかは、オールドコンデジの代表的なモデルになるのではないかと思います。

お読みいただきまして、ありがとうございました。