ジーンズの色落ちを楽しむなら一度は買ってみたい「生デニム」。生デニムはジーンズを一から育てる楽しみや醍醐味があります。履き込む事により自分の体にフィットしその味は日々増していきます。
ジーンズが好きなら1本は持ちたい生デニム。
生デニムは最初のサイズ選びこそ難しいがそのサイズ選びさえ失敗しなければ本物の色落ちが楽しめるし何より世界で唯一の「自分にフィットしたジーンズ」に育てる事が出来ます。
そんな生デニム魅力について考えたいと思います。
生デニムとは
読んで字のごとく、「生」のデニムで、普通に販売されているジーンズとは異なり、ダメージ加工はもちろん、防縮加工や水洗い加工が一切されていないジーンズの事をいいます。
ジーンズは一度洗うと縮む性質を持っているので通常、ジーンズを市場に出す前にワンウォッシュといって一度水洗いしてからサイズを決めて販売されています。
しかし生デニムは水洗い加工はされてないので「未洗い」の状態です。
故に糊もついたままなのでバリバリとした状態なのです。
生デニムの魅力
個人的に私の場合、生デニムの魅力としては「なんとも言えないワクワク感」を味わえるという事です。
このワクワク感は生デニムを購入して初めて手にした時に味わう事が出来るのです。
そう、あの糊がバリバリについたバキバキ感です。この手触り感が何とも言えないワクワク感を与えてくれるのです。
通常この糊は自分で落としてから履き始めるのですが糊落としから自分でやるなんて一見面倒臭いと思われがちですが、このセルフ感が何とも言えない喜びを感じます。
自分にフィットする喜び
最初から何も加工されていないという事は、最初から自分仕様にデニムを育てる事が出来ます。
市場に出ている加工されたデニムで自分にピッタリなデニムを探すのは至難の業です。
太めか、細め、股深か股浅タイプなどといったカテゴリーから自分の好みに合うジーンズを探す程度しか出来ませんが生デニムなら自分にピッタリフィットするジーンズを育てる事が出来ます。
履いていくうちに自分に合ってくる喜びや満足を堪能する事が出来るのです。
一味違う色落ちを楽しめる
あの人が履いているデニムの色落ちが格好いい。なんであんな格好いい色落ちの仕方をするんだろう。
誰かのジーンズを見てそのように思った事はありませんか?
これが生デニムの魅力です。
生デニムには生デニムにしか出せない色落ちやエイジングがあるのです。
濃いインディゴブルーを基本とした濃淡のついた格好いい色落ちを目指すなら生デニムで一から育てるのが一番の近道なのです。
生デニムのデメリット
一方生デニムのデメリットについても書いておきたいと思います。
個人的には生デニムには通常のデニムに比べると一般的にはデメリットの方が多いのではないかと思っています。
何故なら履き始めに手間がかかるし扱いに注意しないと下手したらジーンズを無駄にしてしまう可能性だって多いにあるから。
サイズ(ウエストやレングス)選びが難しい
生デニムは防縮加工や水洗い加工をしていない為、水洗いや洗濯するごとにデニムが縮んでいき、ウエストは2インチほど縮むと言われています。
私は過去2回、この縮み問題で履けなくなってしまってデニムを2本お蔵入りさせています。
30インチがジャストサイズなら2インチ縮む事を想定して32インチか若しくは33インチを購入すると縮んだ時に丁度よいサイズになるでしょう。
これを知らずに生デニムを購入すると一度目の洗濯後にびっくりするくらい縮むので「ウエストがきつい」といったレベルではなく、履けないレベルになります。
またレングス(裾の長さ)もウエストと同様に縮む為、生デニムが縮みきる前にウッカリ裾上げしてしまわないよう気を付けないといけません。
糊落としが面倒臭い
まず生デニムの最初の姿は糊付きの状態。パリパリの状態からスタートします。
一般的にはこの糊を落としてから履くのです。
こだわりの糊の落とし方はネットで山ほど掲載されているので参考はたくさんありますが、自分のからだにフィットさせる為、生デニムを履いたままでお風呂に浸かる方法で落としている人も多いです。
何はともあれこの「糊落とし」の作業は本来市場に出る前の製造業者で行う工程であってエンドユーザーが行う工程ではないのです。
生デニムはリーバイスの66501-0135がおすすめ
私はリーバイス好きという事もあり、生デニムを買うならやっぱりリーバイスがいいと思います。
ネームバリューもありますがジーンズメーカーとしての歴史もありますし、やっぱりジーンズといえばリーバイスなんですよね。
リーバイスでは過去のビンテージモデルの復刻版としてビンテージクロージングモデル(LVC)というシリーズを販売しています。
下記公式リーバイス公式サイトで生デニム掲載ページはこちらから確認出来ます。↓↓
年代別に復刻版を販売されていますが年代別のシルエットなんか分からないですよね。好みもあるし。
特にこだわりが無ければ個人的におすすめなのは1966年に製造していた501の復刻モデルである66501というこのモデル。そして66501の日本製のものが66501-0135なのです。
昔っぽい不自然な太さもなく、復刻版のモデルの中でこの66501-0135が一番モダンなシルエットです。
同じ66501でも製造国の違いによって微妙に形が変わったり、質感が違ったりするんです。
中でもUSA製が人気だったりするのですが私はこのMADE IN JAPANの66501-0135が好きなんです。縫い目の仕上りも丁寧ですからね。
ちなみに通販で購入するなら2サイズは大きめのものを選択した方がいいですよ。
縮みきったらユニオンスペシャルで裾上げ
先ほどウエストは2インチ程度縮むと説明しましたが、レングスは3インチ(7~8㎝)前後短くなります。
裾が縮んでも尚、裾が長い場合に限り裾上げをします。
せっかく生デニムを買ったなら裾上げにもこだわってある伝説のミシンで裾上げをしてみる事をおすすめします。
その伝説のミシンとはユニオンスペシャル43200G!
私もこのユニオンスペシャル43200Gでチェーンステッチ仕上げをしてもらいましたが独特のよじれ加減に味があってとてもいいですよ。
このユニオンスペシャル43200Gで裾上げしてもらった時の事は下記記事で紹介していますのでご興味がありましたら一読してください。
チェーンステッチミシン裾上げユニオンスペシャル 43200G 綿糸を使用したアタリの出やすいヴィンテージ仕上げ (3.5cm以上カット)
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ユニオンスペシャル43200Gという型式のミシンは業界ではプレミア価格がついているのでお店は限られています。
この型式のミシンを使って裾上げしてもらうお店を探すのは大変なので郵送対応してくれるショップに依頼するのがよいでしょう。
総じて
総じて言える事は正直生デニムは履き始めの扱いとサイズ選びが面倒です。
しかしそれさえクリアすれば本物のデニムを手にする事が出来ますし、何より所有感が満たされるというか男心をくすぐる物になります。
多少割高ですが最近の他メーカーのジーンズも結構いい値段しますから、それを考えると同じような価格帯で「生デニム」を買えるなら私は生デニムを新調します。
お読みいただきまして、ありがとうございました。