玄関のシリンダーに鍵はささるけど固くてなかなか回らない時ありませんか?
実はこの症状、シリンダー錠の宿命といっていいほどほとんどの方が経験する事なのです。
そしてこの症状に出くわした時に、どのような対処や対策をするかによってシリンダー錠の寿命に大きな影響を与えるのです。
固くて鍵が回らないと、つい力任せに無理矢理に回そうとしてしまいがちですが、実はこの行為は絶対にやってはいけない行為なのです。
固い鍵を無理に力任せに開けようとすると壊れる
無理に力任せに開けようとすると、シリンダー(鍵穴)の中で鍵が折れてしまいます。
鍵が中で折れてしまった場合、その時点で自力で直すのは不可能です。
そのような場合は鍵シリンダーごと交換する以外対処方法はなく、急な出費を負う事になります。
一般住宅の鍵交換理由で一番多いのがこの「固い鍵を力任せに開けようとして鍵が鍵穴の中で折れた」という理由です。
普段鍵を力任せに開け閉めしている方はこれを機会に気を付けた方がいいですよ。
しかし安心してください。まだその症状はこれからご紹介するアイテムで改善出来る可能性があります。
クレCR55系も鍵穴には使わない方がいい
錆びたネジや固いネジなどに使う万能潤滑剤で有名なクレCR55は鍵穴には使わないようにしましょう。
鍵関係業界では常識のようですが一般の方で鍵にクレCR55をスプレーしてしまっている人が多いようですがこれはNGです。
クレCR55をスプレーした直後はスムーズになるかもしれませんがスプレーした鍵穴の中は油だらけになっているのです。
鍵穴の中が油まみれになるという事は複雑な構造のシリンダー内が油っぽくなってゴミやほこりが付着して離れない、故に鍵穴にゴミが蓄積されて最終的には壊れてしまうのです。
最近の鍵シリンダーは複雑構造の為ゴミや埃に弱い
ちなみに私の自宅の鍵は、鍵に複数のクボミがあるタイプである「ディンプルキー」の鍵です。
鍵の表面に小さな穴みたいなくぼみが複数ある最近主流の鍵です。
このディンプルキーは防犯性が高い分、構造が複雑で日常の使用で発生する小さなゴミやほこりが鍵穴に混入すると鍵の開け閉めに影響が出やすいんですよ。
だから使っていくうちに鍵が開け閉めしずらい、回しずらいといった悩みが出てくるのです。
この鍵を使っている以上、この悩みは必然的で、あなたの鍵だけではないのです。
防犯性の高い鍵ほどメンテナンスは必要
先ほどディンプルキーのようなシリンダー錠はゴミや埃に弱く構造上も影響を受けやすいと説明しました。
それ故に昔の単純な鍵とは違って今の鍵はメンテナンスが必要なのです。
鍵なのにメンテナンスとか面倒臭い・・と思うかもしれませんがたった一つの簡単なメンテナンスさえ行っていればシリンダー錠の寿命は長く見込めるようになりますよ。
それではその簡単なメンテナンス方法を説明していきたいと思います。
意外と簡単!鍵のメンテナンスの方法
鍵のメンテナンスの考え方としては普段から鍵のくぼみや、鍵穴の中にゴミや埃が入らないように気を付ける事だけです。
とはいっても毎日使う鍵ですから目に見えない小さなゴミの侵入は避けれません。
その為、たまに鍵穴にエアダスターを吹きかけて鍵穴の中の小さなゴミや埃を吹き飛ばしてあげましょう。
ちなみにエアダスターによる鍵穴のメンテナンスは月に1~2回で十分だそうですよ。
はい、鍵のメンテナンスは以上です(笑)
本当です。本職の鍵屋さんから聞いたらこれをやっていれば十分ですねって教えてもらいましたから。
あとは普段から鍵の方も汚れが付着していないかマメに掃除して綺麗にしておく事くらいじゃないでしょうか。
今、鍵が固くて回らないなら試してほしい!
普段のメンテナンスは分かりましたけど、もう既に鍵が固くなってしまっている方におすすめなのが「鍵穴のクスリ」です。
このスプレーはノンオイルのパウダーインのドライ潤滑剤でスプレーする事により鍵穴の掃除と潤滑効果を高める一石二鳥のスーパーアイテムです。
私もめっちゃ固くなった鍵穴にこれを使いましたが嘘みたいに鍵がスムーズに回るようになりましたよ。
使い方は簡単、鍵穴にこのスプレーを1~2秒噴射します。
次にスプレーした潤滑成分が全体にいきならすように何度か鍵を差したり抜いたりします。
恐らくこの抜き差しを繰り返している間にスムーズになってくると思いますよ。
総じて
鍵が固くなる原因は一つではなく、単に寿命の場合は交換しなくてはなりません。
しかし今回説明したように鍵穴にゴミや埃が蓄積されたのが原因で固くなっている場合は鍵屋さんを呼ぶのは勿体ないです。
その場合、鍵穴のクスリで改善する可能性が大いにあります。
是非試してみてください。
お読みいただきまして、ありがとうございました。