高温加熱式電子たばこであるアイコスに比べて評判があまりよくないプルームテックS(エス)ですが果たしてその評判は正しいのか実際に購入して試してみました。
今までアイコス、グロー、初代プルームテック、プルームテック+(プラス)といった電子たばこを使ってきた身としては唯一使っていない電子たばこがプルームテックS(エス)です。
ネットの評判を見ていた限り、プルームテックS(エス)は吸った感が弱いというイメージでした。
なのでSの発売当初は購入意欲はなく、私の場合プルームテック+(プラス)を使っていました。
しかし日に日にプルームテックS(エス)への興味は高まるばかりで、評判は低いのにもかかわらず「やっぱり実際に使って試したい!」という欲望に負けて購入したのです。
という訳でプルームS(エス)を購入しようかどうか迷っている方のご参考になればと思いせっかくなので記事にしてみました。
手になじむ美しいフォルムと心地良い触り心地
プルームテックS(エス)はプルームテック+(プラス)に比べて本体は大きいのですが実際持ち歩くとそこまで邪魔にならないものです。
丸みを帯びたフォルムなので手に持った時のシックリ感はなかなかですよ。
あまりにしっくりとした握り心地なのでずっと持っていたい感じがしますね。
ちなみに裏側はこんな感じ。
質感はマットな感じだし何も言う事はなさそうに見えてもこのプルームテックS(エス)には個人的に2つの不満点があります。
不満その1:汚れや手垢が付きやすい
これはデバイスカラーがブラックのプルームテックS(エス)だけかもしれませんがどうも手で触った跡が目立つんですよね。
こんなの気にするのは私だけかもしれませんが、基本的に持ち物は「綺麗」な状態を維持したいので大変ですが私はこまめに除菌シートで拭上げています。
男性ならば手がよく汚れる仕事をしている方、女性ならばスキンケアをよくする方なんかはしょっちゅうデバイスを拭かないと手垢が目立ちます。
ブラックカラーを購入したらケースやカバーを装着した方がいいです。
不満その2:本体が縦置き出来ない
プルームテックS(エス)はその形状から縦置きする事が出来ません。
立てて置けるようなケースがあったら即買いするのですが探せば売っているのでしょうか、あれば欲しいものです。
だからテーブルの上に置く時は常に横置きに寝かせている状態なのですが正直スペースを取るので若干邪魔です。
縦置き出来る物ならばあまりスペースを取らずに済むのですが横置きしか出来ないとなると個人的には結構致命的です。
過去にiPhone5からiPhone6に機種変した時に、iPhone6が丸みを帯びたせいで独立して立たなくなってしまった時の失望感に似ています。
プルームテックS(エス)の外観上の不満点は以上の2点になります。
こんな時に連続吸いが出来ない
プルームエスは連続吸い出来るはずなのに2本目をセットして加熱ボタンを押すとオレンジ色に点灯して加熱が始まらないときがあります。
このオレンジ色点灯の意味は、本体が熱くなっているので少し時間を置いてから吸ってくださいという意味らしいのですが連続吸いを期待していた人にとっては残念なポイントですよね。
他のプルームエスユーザーの方はどうなんでしょうか、私の場合は車内に置き忘れた時などに本体が温まってしまった場合はほとんど連続吸いが出来ません。
冬場は割と難なく連続吸いが出来るのですが春・夏・秋の日中に連続吸いを出来なくなる時が多い気がします。
対策としては車内が熱くなりそうな日は車の中に置かないこと、若しくはダッシュボードの中や日の当たらない場所に置いて本体が熱くならないように工夫することですね。
プルームテックS(エス)充電
では早速充電です。プルームテックS(エス)に付属していた充電ケーブルはプルームテック+(プラス)と同じ物でした。
充電中はバッテリーの量によって白いランプが光ります。4つ点灯でフル充電のようですね。
屋内では白いランプを確認出来ますが日中の車内だと小さいのでランプの光を確認しずらいです。
フル充電まで待たなくても、早く吸いたければ充電ケーブルを抜きます。蓋を横にスライドして写真のように青ランプが点灯すれば「今、吸える状態ですよ」というサインです。
私はこの記事を作成するまでにレギュラー・メンソール・メンソールパープルを2箱ずつ吸いましたのでその味や吸い応えの感想を交えてご紹介していきたいと思います。
たばこスティックはセットしやすいけど・・・
まずレギュラー派の私はやっぱりレギュラーを1番始めに吸いたいと思います。
ちなみに私はアイコス時代はバランスドレギュラー派で、プルームテック+(プラス)ではメンソール7割、ローストブレンド3割の割合で吸っています。
実はグローも持っているのですが、グローではDARK+というレギュラーのフレーバーを使っています。
ここでもう一つプルームテックS(エス)に関する不満点を発見しました。
たばこスティックの箱の蓋がスムーズにしめる事が出来ません。毎回写真のように蓋が引っかかってしまいます。
そういえばプルームテック+(プラス)の箱も使いずらいんですよね・・・。この箱問題、JTさんには改善をお願いしたいです。
ではたばこスティックを本体にセットします。
セットはかなりスムーズです。空洞にスティックをセットする感じなので構造上、アイコスのヒートスティックのようにグニャってなる心配もありません。
グローのような感じでセット出来ますがグローの場合、たばこスティック自体が細くてグニャってなりそうな時があるのでセットのしやすさで言うと断トツプルームテックS(エス)がいい感じです。
まあ本題は吸ってみてどうなのか??ってところなので私が試した3種類のたばこスティックの感想を肝心の「吸った感はどうなのか?」を交えてご報告したいと思います。
プルームS(エス)の総合評価
たばこスティックの種類にかかわらず、プルームS(エス)を吸ってみて総合的な感想を簡単に書きたいと思います。
吸いごたえやキック感について
普段プルームテック+(プラス)とたまにグローを使う私にとってプルームS(エス)のキック感は「まあまあ満足」です。
この後、各たばこスティックの種類ごとの感想で説明しますがたばこスティックの種類によってはキック感を得られる頻度が異なります。
結果から言うとメンソールクールが最も最初から最後まで安定したキック感+清涼感を味わう事が出来ました。
しかし個人的にはレギュラーテイストの4口目以降のキック感が一番しっくりときます。
レギュラーテイストはメンソールクールに比べてキック感の頻度は少なくなるものの一時的な吸いごたえはメンソールクールよりも気に入りました。
味わいは上品で柔らかい口当たり
味わいは同じ類の高温加熱式電子たばこであるアイコス・グローと比べて断トツに良いです。
これは吸った人にしか分からない何ともいえない上質感を得ることが出来ます。
吸い込んだ蒸気にトゲトゲしいものはなく、柔らかい蒸気が口の中を優しく包み喉を通っていきます。
特にレギュラーテイストの味わいはとても品が良いですね。
喫煙中や喫煙後の息のニオイは最小限
プルームテック+(プラス)とは違って高温加熱式のプルームS(エス)は多少ニオイが発生するのでリビングなど室内で堂々とは吸えません。
しかしそのニオイは必ずしも「嫌なニオイ」ではなく、たまに周囲の人にそのニオイが流れてしまってもアイコスやグローほどの嫌悪感を与えません。
また、吸った直後の吐息もアイコスやグローに比べてそこまで臭くないようです。(家族に実証済み)
吸い殻が臭わない!
私はアイコス時代、車中でヒートスティックの吸い殻をゴミ箱にポイポイ捨てていたら車内が臭くなってしまった事があります。
アイコスは吸い殻を密閉した容器などにきちんと捨てないとかなり臭うことが分かっています。
しかしプルームS(エス)の吸い殻はゴミ箱にポイポイ捨ててもアイコスの吸い殻のような嫌なニオイはしませんね。
ゴミ箱に結構な吸い殻が溜まるとさすがに「ん?何のにおいだろう・・」といった感じにはなりますが「吸い殻」にしてはほとんど臭わない方だと思いますよ。
外出時はバッテリー残量が悩みの種
しばらく使っていますがバッテリー容量が個人的には足らないですね、車での移動中では充電器が欠かせません。
フル充電しても10本吸えるか吸えないかくらいだと思います。
何回吸えたかってカウントした事はありませんが、たまに連続吸いするとあっという間に電池が無くなっている感覚です。
フル充電しても10本程度しか吸えないので外出時はモバイルバッテリー携帯が必須になります。
ともあれプルームS(エス)をメインとするならモバイルバッテリーや充電ケーブルなんかを一緒に持ち歩かなくてはならないので荷物が増えるのがやや不満な点なのです。
その点、新型プルームS2.0は弱点だったバッテリーの持ちもだいぶ改善していますので今から買うなら2.0の方がおすすめ。
それでは次に各たばこスティックの種類別の感想を書いていきたいと思います。
レギュラーテイストを吸った感想
まずはレギュラーのレギュラーテイストを吸ってみます。
1口目から3口目まで何も感じません。プルームテック+(プラス)に慣れてるはずなのにおかしい・・・初期不良かな?と思うほどです。
しかしレギュラーテイストは4口目あたりから本領を発揮します。
その吸った感はプルームテック+(プラス)でいうローストブレンドよりも1.5倍程度、ガツンときます。
アイコスのようにはいきませんが、グローやプルームテック+(プラス)に慣れている人にとっては満足感はあるかと思います。
しかしこのガツンとくる感じが4口目から最後まで続けば最高なんですけど終盤にかけて少しずつ吸い応えが無くなっていく感じです。
ん~・・・実際に満足出来たのは正直なところ5~6吸い分くらいですね。私の場合は。
おしいな~という感想です。4口目あたりからのガツン感が最後まで続けば総合的に過去最高の加熱式電子たばこになるところでしたが、なかなかそうはいかないものですね。
メンソールクールを吸った感想
喉への刺激が「吸った感」を増やす効果や期待がかかるメンソールのメンソールクールを吸ってみます。
こちらはメンソールの種類の中ではスタンダードなメンソールという位置付けでしょう。
吸った感じはアイコスでいうミントですね。プルームテック+(プラス)で言うならクリヤーミントです。
こちらは1口目からメンソールの爽快感を味わえる事ができました。
確かにレギュラーテイストと同様に、終盤にかけて段々とガツン感が減少していきます。
しかしメンソールの味が残っているので総合的にはレギュラーよりこのメンソールの方が「吸った感」としては評価が高いかと思います。
しかもメンソールの風味はトゲトゲしたような感じではなく、まろやかで口当たりのいいメンソールを味わう事が出来ます。
メンソールパープルを吸った感想
箱を開封した瞬間にブルーベリーのような甘い果実の香りが漂います。
車内とか狭い部屋の空間だとこの甘い香りは周囲の人に気付かれるレベルですが嫌なニオイではないので気にしなくてもいいでしょう。
吸った感想としてはアイコスのヒートスティックで例えるならパープルメンソールですね。
個人的にはアイコス時代、パープルメンソールを吸いましたがちょっと口には合わずに2~3本吸って捨てました・・・。
しかしプルームテックS(エス)のメンソールパープルは1箱吸いきりましたので個人的には苦手ではないようですがもう買わないと思います(笑)
甘さを強調したいのか、メンソール感を強調したいのか分からない風味なので正直中途半端な感じがします。
これならレギュラーベースの甘いブルーベリーでもありなんじゃないかって思いますけどどうなんでしょう。
ちなみにメンソール感と味の持ちはメンソールクールより弱かったです。
おすすめのフレーバーは??
私はレギュラー派の人間ですが、プルームテックS(エス)の場合はメンソールクールが一番無難かな~と思います。
実はプルームテックS(エス)を買う前はグローとプルームテック+(プラス)を併用していました。
しかし今はグローを我慢してメインをプルームテック+(プラス)とプルームテックS(エス)を併用しています。
ニオイを抑えたプルームテックシリーズで揃えている感じです。
この併用パターンだとまずプルームテックS(エス)のメンソールクールを吸って、その後、物足りなさをプルームテック+(プラス)のクリヤーミントで満たしています。
S(エス)の後に+(プラス)を吸うと+(プラス)のメンソール風味がいつもより増して清々しい感じになります。
この組合わせはおすすめですよ。
しけもくをもう1回(二度吸い)吸った感想
プルームテックS(エス)を買う前からネットで知った事なのですが、一度吸い終わったたばこスティックをもう一度吸う「2度吸い」にも興味があったので試してみたんです。
紙巻たばこで例えるならしけもく的な感じですが、確かに一度吸い終わったたばこスティックはあまり焦げてないしもう一度吸えそうな感じです。
加熱された部分とみられる周囲は少しだけ黄ばんでいますが中の葉は全くこげていないので捨てるのが勿体ないくらいです。
再度本体にセットして吸ってみました。
その結果、結論から言うと・・・
「二度吸いもアリ」です。
キック感のヒット率は1回目よりも少なくなるものの、私の場合は5回~6回程度のキック感を味わうことが出来ました。
味もプルームテック特有の柔らかい味わいの質は多少落ちるものの、物凄く苦いとかまずいという印象は全くありません。
この二度吸いはお小遣い制の私にとってとても助かりますね。
微々たる節約かもしれませんがこれが1ヶ月単位、年間単位で換算すると馬鹿に出来ません。
ちなみにメンソールパープルの二度吸いは少し気持ち悪くなります(笑)
プルームエスのキックが弱い時・強い時
しばらくプルームエスを使っていて気づいたのですがプルームエスにもやはり吸いムラがあります。
同じたばこスティックを吸っているのにキックが弱い時と強い時があるんですよね。
たばこスティックの葉の密度に差があるのかと思って観察を続けてきましたが見た目では分かりません。
そんなある日、弱いキックの一服を終えた後にバッテリー残量を確認したらランプは1個しか点灯していなかったのでそろそろバッテリー切れが近い状態でした。
もしや・・・と思い、フル充電してから吸ってみると結構な吸いごたえ!
分かりましたよ、プルームエスはバッテリーの充電が十分ある状態で吸うとハズレません。
プルームエスのハズレにくい吸い方
ただせさえキック感が弱いプルームエスなのに、貴重なたばこスティック1本を無駄にしたくない方は以下の方法で吸ってみてください。
①バッテリーはフル充電しておく
②スティックをセットして電源オン
③加熱時間終了後、10秒程度我慢する
④10秒程度放置した熱々なたばこスティックを浅く咥えてゆっくりと時間をかけて多めに吸う
⑤2口目以降、一口一口を大事に丁寧に吸う(雑にスパスパ吸わない)
私は毎回この吸い方でまあまあな満足感を得ています。
ただし私の場合、6~7吸いで一度電源を落とし、再度加熱して更に3~4口吸っています。
しけもく的な吸い方ですがこの方法なら1本のたばこスティックで合計10口前後の満足感を得られます。
プルームS(エス)個人的な評価は・・・
プルームS(エス)は今現在、何を使っているのかによって感想や評価はかなりバラツキが出てくるでしょう。
紙巻やアイコスオンリーの人はまず満足出来ないでしょう。
私はプルームテック+(プラス)とたまにグローを使っていたのでプルームS(エス)の蒸気の量や微妙なキック感に違和感はあまりなく入り込む事が出来ました。
現在ではグローからプルームテックS(エス)に移行する事が出来たので、プルームテック+(プラス)とS(エス)の併用で使っています。
プルームテックS(エス)は単体では満足出来なくとも私のように何かのデバイスと併用する事で継続使用出来る方が多いのでしょう。
何よりも高温加熱式電子たばこの中ではニオイが断トツに少ないので私生活や仕事で周囲への配慮が必要なシーンが多い方なんかは試す価値は十分にあります。
お読みいただきまして、ありがとうございました。